文豪用例帳

そんな、馬鹿げた弁解を、どうして信じる事が出来ましょう。

信じたくても、馬鹿らしくて、つい失笑してしまいます。

噂の火の手を消すために、逆に大いに扇いだ、なんて、そんな、馬鹿な、子供だましの言い繕いは、ハムレットあたりに聞かせてあげると、或いは感服させる事が出来るかも知れんが、わしには、ただ滑稽に聞えますよ。

太宰治 『新ハムレット』