店の「定員」さんと、「店員」さん

お店のスタッフなどを意味する「店員てんいん」。カフェの店員、スーパーの店員、そのお店に所属する人ということから「店員」といいます。

この「店員」を、「定員ていいん」と書いている人も、SNSを検索すると結構います。

定員とは、「組織に関し規則で定めてある人数(の枠)。また、乗物・会場などの収容人数の、安全限度として定めてある上限」を指し、もちろん店員さんとは違います。

ただ、おそらく「てんいん」という音を、「ていいん」と覚え、お店のなかの人数の枠的なニュアンスで、「定員」という漢字を当てはめ、覚えてしまっているのかもしれません。

有名な覚え違いでは、「ふんいき」を「ふいんき」という音で理解し、漢字変換ができない(正しくは「雰囲気ふんいき」)という話がありますが、この「ていいん」という微妙な言葉のズレも、同じようなものなのでしょう。

いつからこういった間違いが見られるようになったかはわかりませんが、少なくとも2012年の知恵袋では以下のような質問が挙がっています。

店員のことを定員と書く人 店員=定員ですか? よく見かけるのですが改めて辞書で調べても双方の意味は違います。 単なる打ち間違えでしょうか。

出典 : Yahoo!知恵袋

こういった間違いは日常のメールやLINEなどで使った際に指摘する周囲や家族がいないのだろうか、といった声もあり、社会問題とも結びつく側面もあるのかもしれません。

一応、対症療法的には、Chat GPTなどを使っている場合、「今後間違った言葉遣いが見られるようなら一応軽く指摘するようにして」とお願いすると、さらっと指摘してくれます。

これを言わずに「定員さん」について語りかけたら、特に指摘もなく、「わかるよ、店員さんってさ〜」というように、あれ、ちょっとしたミスかな、これで気づいてくれたらいいな、みたいな態度で接してきます。