一口でいうと、ハイカラな仕舞うた屋と評しさえすれば、それですぐ首肯かれるこの家の職業は、少なくとも系統的に、家の様子を見ただけで外部から判断する事ができるのに、不思議なのはその主人であった。
彼は自分がどんな宅へ入っているかいまだかつて知らなかった。
そんな事を苦にする神経をもたない彼は、他から自分の家業柄を何とあげつらわれてもいっこう平気であった。
一口でいうと、ハイカラな仕舞うた屋と評しさえすれば、それですぐ首肯かれるこの家の職業は、少なくとも系統的に、家の様子を見ただけで外部から判断する事ができるのに、不思議なのはその主人であった。
彼は自分がどんな宅へ入っているかいまだかつて知らなかった。
そんな事を苦にする神経をもたない彼は、他から自分の家業柄を何とあげつらわれてもいっこう平気であった。