夏目漱石 『明暗』 彼は首を曲げて御者台の隅に挿し込んである赤い小旗を見た。 暗いので中に染め抜かれた文字は津田の眼に入らなかった。 旗はただ馬車の速力で起す風のために、彼の座席の方へはげしく吹かれるだけであった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア