夏目漱石 『明暗』 無心が有心に変るまでにはある時がかかった。 驚ろきの時、不可思議の時、疑いの時、それらを経過した後で、彼女は始めて棒立になった。 横から肩を突けば、指一本の力でも、土で作った人形を倒すよりたやすく倒せそうな姿勢で、硬くなったまま棒立に立った。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア