夏目漱石 『道草』 健三はその留守に座敷のなかを見廻わした。 欄間には彼が子供の時から見覚えのある古ぼけた額が懸っていた。 その落款に書いてある筒井憲という名は、たしか旗本の書家か何かで、大変字が上手なんだと、十五、六の昔此所の主人から教えられた事を思い出した。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア