夏目漱石 『道草』 健三はそれでも厭だとはいいかねた。 彼はこれから宅へ帰って今夜中に片付けなければならない明日の仕事を有っていた。 時間の価値というものを少しも認めないこの姉と対坐して、何時までも、べんべんと喋舌っているのは、彼にとって多少の苦痛に違なかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア