夏目漱石 『道草』 細君は何時もの通り帽子を持って夫を玄関まで送って来たが、この時の彼には、それがただ形式だけを重んずる女としか受取れなかったので、彼はなお厭な心持がした。 外ではしきりに悪感がした。 舌が重々しくぱさついて、熱のある人のように身体全体が倦怠かった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア