夏目漱石 『道草』 健三は座を立った細君の後姿を腹立たしそうに見送った。 彼は論理の権威で自己を佯っている事にはまるで気が付かなかった。 学問の力で鍛え上げた彼の頭から見ると、この明白な論理に心底から大人しく従い得ない細君は、全くの解らずやに違なかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア