夏目漱石 『道草』 その日の仕事を早く片付けようという気があるので、いきなり机へ向ったが、心のどこかに引懸りが出来て、なかなか思う通りに捗取らなかった。 其所へ細君がちょっと顔を出した。 「あなた」と二返ばかり声を掛けたが、健三は机の前に坐ったなり振り向かなかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア