夏目漱石 『道草』 手持無沙汰な彼は、やむをえず二人の顔を見比べながら、時々庭の方を眺めた。 その庭はまた見苦しく手入の届かないものであった。 何時緑をとったか分らないような一本の松が、息苦しそうに蒼黒い葉を垣根の傍に茂らしている外に、木らしい木は殆どなかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア