「どうも一昨日からね、あなた」
姉はこうして三日も四日も不眠絶食の姿で衰ろえて行ったあと、また活作用の弾力で、じりじり元へ戻るのを、年来の習慣としていた。
それを知らない健三ではなかったが、目前この猛烈な咳嗽と消え入るような呼息遣とを見ていると、病気に罹った当人よりも自分の方がかえって不安で堪らなくなった。
「どうも一昨日からね、あなた」
姉はこうして三日も四日も不眠絶食の姿で衰ろえて行ったあと、また活作用の弾力で、じりじり元へ戻るのを、年来の習慣としていた。
それを知らない健三ではなかったが、目前この猛烈な咳嗽と消え入るような呼息遣とを見ていると、病気に罹った当人よりも自分の方がかえって不安で堪らなくなった。