まだ西洋人を異人という昔の時代だったので、島田の妻の御常は、化物と同居でもしているように気味を悪がった。
尤もこの西洋人は上靴を穿いて、島田の借りている部屋の縁側までのそのそ歩いてくる癖を有っていた。
御常が癪の気味だとかいって蒼い顔をして寐ていると、其所の縁側へ立って座敷を覗き込みながら、見舞を述べたりした。
まだ西洋人を異人という昔の時代だったので、島田の妻の御常は、化物と同居でもしているように気味を悪がった。
尤もこの西洋人は上靴を穿いて、島田の借りている部屋の縁側までのそのそ歩いてくる癖を有っていた。
御常が癪の気味だとかいって蒼い顔をして寐ていると、其所の縁側へ立って座敷を覗き込みながら、見舞を述べたりした。