夏目漱石 『道草』 夫の過去について、それほど知識のない細君の腹の中はなおの事であった。 細君の同情は今その生家の方にばかり注がれていた。 もとかなりの地位にあった彼女の父は、久しく浪人生活を続けた結果、漸々経済上の苦境に陥いって来たのである。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア