夏目漱石 『道草』 しかし今考えて見ると、彼女の批評にはもう少し慥な根底があるらしく思えた。 「必竟大きな損に気のつかない所が正直なんだろう」 健三はただ金銭上の慾を満たそうとして、その慾に伴なわない程度の幼稚な頭脳を精一杯に働らかせている老人をむしろ憐れに思った。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア