夏目漱石 『道草』 革で拵らえた大型のこの二つ折は彼の持物としてむしろ立派過ぎる位上等な品であった。 彼はそれを倫敦の最も賑やかな町で買ったのである。 外国から持って帰った記念が、何の興味も惹かなくなりつつある今の彼には、この紙入も無用の長物と見える外はなかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア