彼は僅ばかりの金を懐にして、或る古い友達と一所に方々の道具屋などを見て歩いた。
その友達がまた品物の如何にかかわらずむやみに価切り倒す癖を有っているので、彼はただ歩くために少なからぬ時間を費やさされた。
茶盆、烟草盆、火鉢、丼鉢、眼に入るものはいくらでもあったが、買えるのは滅多に出て来なかった。
彼は僅ばかりの金を懐にして、或る古い友達と一所に方々の道具屋などを見て歩いた。
その友達がまた品物の如何にかかわらずむやみに価切り倒す癖を有っているので、彼はただ歩くために少なからぬ時間を費やさされた。
茶盆、烟草盆、火鉢、丼鉢、眼に入るものはいくらでもあったが、買えるのは滅多に出て来なかった。