「その賞与だって、そっくり私の手に渡してくれるんじゃないんだからね。
だけど近頃じゃ私たち二人はまあ隠居見たようなもので、月々食料を彦さんの方へ遣って賄なってもらってるんだから、少しは楽にならなけりゃならない訳さ」
養子と経済を別々にしながら一所の家に住んでいた姉夫婦は、自分たちの搗いた餅だの、自分たちの買った砂糖だのという特別な食物を有っていた。
「その賞与だって、そっくり私の手に渡してくれるんじゃないんだからね。
だけど近頃じゃ私たち二人はまあ隠居見たようなもので、月々食料を彦さんの方へ遣って賄なってもらってるんだから、少しは楽にならなけりゃならない訳さ」
養子と経済を別々にしながら一所の家に住んでいた姉夫婦は、自分たちの搗いた餅だの、自分たちの買った砂糖だのという特別な食物を有っていた。