しかしこれほど父を自由にした姉の口先は、御常に比べると遥かに下手であった。
真しやかという点において遠く及ばなかった。
実際十六、七になった時の健三は、彼女と接触した自分以外のもので、果してその性格を見抜いたものが何人あるだろうかと、一時疑って見た位、彼女の口は旨かった。
しかしこれほど父を自由にした姉の口先は、御常に比べると遥かに下手であった。
真しやかという点において遠く及ばなかった。
実際十六、七になった時の健三は、彼女と接触した自分以外のもので、果してその性格を見抜いたものが何人あるだろうかと、一時疑って見た位、彼女の口は旨かった。