「でも比田のいるうちは、いくら病身でも無能でも私が生きていて遣らないと困るからね」
親類は亭主孝行という名で姉を評し合っていた。
それは女房の心尽しなどに対して余りに無頓着過ぎる比田を一方に置いてこの姉の態度を見ると、むしろ気の毒な位親切だったからである。
「でも比田のいるうちは、いくら病身でも無能でも私が生きていて遣らないと困るからね」
親類は亭主孝行という名で姉を評し合っていた。
それは女房の心尽しなどに対して余りに無頓着過ぎる比田を一方に置いてこの姉の態度を見ると、むしろ気の毒な位親切だったからである。