夏目漱石 『道草』 淋しい心持で、姉の家を出た健三は、足に任せて北へ北へと歩いて行った。 そうしてついぞ見た事もない新開地のような汚ない、町の中へ入った。 東京で生れた彼は方角の上において、自分の今踏んでいる場所を能く弁えていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア