夏目漱石 『道草』 夜は何時の間にやら全くの冬に変化していた。 細い燈火の影を凝と見詰めていると、灯は動かないで風の音だけが烈しく雨戸に当った。 ひゅうひゅうと樹木の鳴るなかに、夫婦は静かな洋燈を間に置いて、しばらく森と坐っていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア