健三は時々便所へ通う廊下に俯伏になって倒れている細君を抱き起して床の上まで連れて来た。
真夜中に雨戸を一枚明けた縁側の端に蹲踞っている彼女を、後から両手で支えて、寝室へ戻って来た経験もあった。
そんな時に限って、彼女の意識は何時でも朦朧として夢よりも分別がなかった。
健三は時々便所へ通う廊下に俯伏になって倒れている細君を抱き起して床の上まで連れて来た。
真夜中に雨戸を一枚明けた縁側の端に蹲踞っている彼女を、後から両手で支えて、寝室へ戻って来た経験もあった。
そんな時に限って、彼女の意識は何時でも朦朧として夢よりも分別がなかった。