夏目漱石 『道草』 こんな事に掛けると存外無神経な細君は、強いて姉を弁護しようともしなかった。 「今にまた何か御礼をしますからそれで好いでしょう」 他を訪問する時に殆んど土産ものを持参した例のない健三は、それでもまだ不審そうに細君の膝の上にあるめりんすを見詰めていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア