夏目漱石 『道草』 御常の肌身に着けているものは悉とく古びていた。 幾度水を潜ったか分らないその着物なり羽織なりは、どこかに絹の光が残っているようで、また変にごつごつしていた。 ただどんなに時代を食っても、綺麗に洗張が出来ている所に彼女の気性が見えるだけであった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア