小六はこれ以上弁解のような慰藉のような嫂の言葉に耳を借したくなかった。
散歩に出る閑があるなら、手紙の代りに自分で足を運んでくれたらよさそうなものだと思うと余り好い心持でもなかった。
座敷へ来て、書棚の中から赤い表紙の洋書を出して、方々頁を剥って見ていた。
小六はこれ以上弁解のような慰藉のような嫂の言葉に耳を借したくなかった。
散歩に出る閑があるなら、手紙の代りに自分で足を運んでくれたらよさそうなものだと思うと余り好い心持でもなかった。
座敷へ来て、書棚の中から赤い表紙の洋書を出して、方々頁を剥って見ていた。