したがってその方の談判は、始めからいまだかつて筆にした事がなかった。
小六からは時々手紙が来たが、極めて短かい形式的のものが多かった。
宗助は父の死んだ時、東京で逢った小六を覚えているだけだから、いまだに小六を他愛ない小供ぐらいに想像するので、自分の代理に叔父と交渉させようなどと云う気は無論起らなかった。
したがってその方の談判は、始めからいまだかつて筆にした事がなかった。
小六からは時々手紙が来たが、極めて短かい形式的のものが多かった。
宗助は父の死んだ時、東京で逢った小六を覚えているだけだから、いまだに小六を他愛ない小供ぐらいに想像するので、自分の代理に叔父と交渉させようなどと云う気は無論起らなかった。