「我々は、そんな好い事を予期する権利のない人間じゃないか」と思い切って投げ出してしまう。
細君はようやく気がついて口を噤んでしまう。
そうして二人が黙って向き合っていると、いつの間にか、自分達は自分達の拵えた、過去という暗い大きな窖の中に落ちている。
「我々は、そんな好い事を予期する権利のない人間じゃないか」と思い切って投げ出してしまう。
細君はようやく気がついて口を噤んでしまう。
そうして二人が黙って向き合っていると、いつの間にか、自分達は自分達の拵えた、過去という暗い大きな窖の中に落ちている。