「この暑いのに、こんなものを立てて置くのは、気狂じみているが、入れておく所がないから、仕方がない」と云う述懐をした。
小六はこの気楽なような、ぐずのような、自分とは余りに懸け隔たっている兄を、いつも物足りなくは思うものの、いざという場合に、けっして喧嘩はし得なかった。
この時も急に癇癪の角を折られた気味で、
「この暑いのに、こんなものを立てて置くのは、気狂じみているが、入れておく所がないから、仕方がない」と云う述懐をした。
小六はこの気楽なような、ぐずのような、自分とは余りに懸け隔たっている兄を、いつも物足りなくは思うものの、いざという場合に、けっして喧嘩はし得なかった。
この時も急に癇癪の角を折られた気味で、