「まだどうもならないさ」と宗助は答えたが、十分ばかりの後夫婦ともすやすや寝入った。
翌日眼が覚めて役所の生活が始まると、宗助はもう小六の事を考える暇を有たなかった。
家へ帰って、のっそりしている時ですら、この問題を確的眼の前に描いて明らかにそれを眺める事を憚かった。
「まだどうもならないさ」と宗助は答えたが、十分ばかりの後夫婦ともすやすや寝入った。
翌日眼が覚めて役所の生活が始まると、宗助はもう小六の事を考える暇を有たなかった。
家へ帰って、のっそりしている時ですら、この問題を確的眼の前に描いて明らかにそれを眺める事を憚かった。