椅子を下りるとき、身体が真直ぐになったので、視線の位置が天井からふと庭先に移ったら、そこにあった高さ五尺もあろうと云う大きな鉢栽の松が宗助の眼に這入った。
その根方の所を、草鞋がけの植木屋が丁寧に薦で包んでいた。
だんだん露が凝って霜になる時節なので、余裕のあるものは、もう今時分から手廻しをするのだと気がついた。
椅子を下りるとき、身体が真直ぐになったので、視線の位置が天井からふと庭先に移ったら、そこにあった高さ五尺もあろうと云う大きな鉢栽の松が宗助の眼に這入った。
その根方の所を、草鞋がけの植木屋が丁寧に薦で包んでいた。
だんだん露が凝って霜になる時節なので、余裕のあるものは、もう今時分から手廻しをするのだと気がついた。