この日雨が上って、日脚がさっと茶の間の障子に射した時、御米は不断着の上へ、妙な色の肩掛とも、襟巻ともつかない織物を纏って外へ出た。
通りを二丁目ほど来て、それを電車の方角へ曲って真直に来ると、乾物屋と麺麭屋の間に、古道具を売っているかなり大きな店があった。
御米はかつてそこで足の畳み込める食卓を買った記憶がある。
この日雨が上って、日脚がさっと茶の間の障子に射した時、御米は不断着の上へ、妙な色の肩掛とも、襟巻ともつかない織物を纏って外へ出た。
通りを二丁目ほど来て、それを電車の方角へ曲って真直に来ると、乾物屋と麺麭屋の間に、古道具を売っているかなり大きな店があった。
御米はかつてそこで足の畳み込める食卓を買った記憶がある。