一人でいつものように簡単な食事を済まして、清に膳を下げさしていると、いきなり御免下さいと云って、大きな声を出して道具屋が玄関からやって来た。
座敷へ上げて、例の屏風を見せると、なるほどと云って裏だの縁だのを撫でていたが、
「御払になるなら」と少し考えて、「六円に頂いておきましょう」と否々そうに価を付けた。
一人でいつものように簡単な食事を済まして、清に膳を下げさしていると、いきなり御免下さいと云って、大きな声を出して道具屋が玄関からやって来た。
座敷へ上げて、例の屏風を見せると、なるほどと云って裏だの縁だのを撫でていたが、
「御払になるなら」と少し考えて、「六円に頂いておきましょう」と否々そうに価を付けた。