御米の思わくを聞いて見ると、ここで十円足らずの金が入れば、宗助の穿く新らしい靴を誂らえた上、銘仙の一反ぐらいは買えると云うのである。
宗助はそれもそうだと思った。
けれども親から伝わった抱一の屏風を一方に置いて、片方に新らしい靴及び新らしい銘仙を並べて考えて見ると、この二つを交換する事がいかにも突飛でかつ滑稽であった。
御米の思わくを聞いて見ると、ここで十円足らずの金が入れば、宗助の穿く新らしい靴を誂らえた上、銘仙の一反ぐらいは買えると云うのである。
宗助はそれもそうだと思った。
けれども親から伝わった抱一の屏風を一方に置いて、片方に新らしい靴及び新らしい銘仙を並べて考えて見ると、この二つを交換する事がいかにも突飛でかつ滑稽であった。