入れ違に、十二三になる丸顔の眼の大きな女の子と、その妹らしい揃のリボンを懸けた子がいっしょに馳けて来て、小さい首を二つ並べて台所へ出した。
そうして宗助の顔を眺めながら、泥棒よと耳語やった。
宗助は文庫を渡してしまえば、もう用が済んだのだから、奥の挨拶はどうでもいいとして、すぐ帰ろうかと考えた。
入れ違に、十二三になる丸顔の眼の大きな女の子と、その妹らしい揃のリボンを懸けた子がいっしょに馳けて来て、小さい首を二つ並べて台所へ出した。
そうして宗助の顔を眺めながら、泥棒よと耳語やった。
宗助は文庫を渡してしまえば、もう用が済んだのだから、奥の挨拶はどうでもいいとして、すぐ帰ろうかと考えた。