起きた時は、日を載せた空がしだいに遠退いて行くかと思われるほどに、好く晴れていたが、それが真蒼に色づく頃から急に雲が出て、暗い中で粉雪でも醸しているように、日の目を密封した。
二人は交る交る火鉢に手を翳した。
「兄さんは来年になると月給が上がるんでしょう」
起きた時は、日を載せた空がしだいに遠退いて行くかと思われるほどに、好く晴れていたが、それが真蒼に色づく頃から急に雲が出て、暗い中で粉雪でも醸しているように、日の目を密封した。
二人は交る交る火鉢に手を翳した。
「兄さんは来年になると月給が上がるんでしょう」