けれども話の途中を遮ぎる訳に行かなかったので、黙っていた。
坂井は道具屋がそれ以来乗気になって、自身に分りもしない書画類をしきりに持ち込んで来る事やら、大坂出来の高麗焼を本物だと思って、大事に飾っておいた事やら話した末、
「まあ台所で使う食卓か、たかだか新の鉄瓶ぐらいしか、あんな所じゃ買えたもんじゃありません」と云った。
けれども話の途中を遮ぎる訳に行かなかったので、黙っていた。
坂井は道具屋がそれ以来乗気になって、自身に分りもしない書画類をしきりに持ち込んで来る事やら、大坂出来の高麗焼を本物だと思って、大事に飾っておいた事やら話した末、
「まあ台所で使う食卓か、たかだか新の鉄瓶ぐらいしか、あんな所じゃ買えたもんじゃありません」と云った。