その日は風もなくひとしきり日も照ったが、家にいると底冷のする寒さに襲われるとか云って、御米はわざわざ置炬燵に宗助の着物を掛けて、それを座敷の真中に据えて、夫の帰りを待ち受けていた。
この冬になって、昼のうち炬燵を拵らえたのは、その日が始めてであった。
夜は疾うから用いていたが、いつも六畳に置くだけであった。
その日は風もなくひとしきり日も照ったが、家にいると底冷のする寒さに襲われるとか云って、御米はわざわざ置炬燵に宗助の着物を掛けて、それを座敷の真中に据えて、夫の帰りを待ち受けていた。
この冬になって、昼のうち炬燵を拵らえたのは、その日が始めてであった。
夜は疾うから用いていたが、いつも六畳に置くだけであった。