彼が暗い所から出て、晩食の膳に着いた時は、小六も六畳から出て来て、兄の向うに坐った。
御米は忙しいので、つい忘れたと云って、座敷の戸を締めに立った。
宗助は弟に夕方になったら、ちと洋灯を点けるとか、戸を閉てるとかして、忙しい姉の手伝でもしたら好かろうと注意したかったが、昨今引き移ったばかりのものに、気まずい事を云うのも悪かろうと思ってやめた。
彼が暗い所から出て、晩食の膳に着いた時は、小六も六畳から出て来て、兄の向うに坐った。
御米は忙しいので、つい忘れたと云って、座敷の戸を締めに立った。
宗助は弟に夕方になったら、ちと洋灯を点けるとか、戸を閉てるとかして、忙しい姉の手伝でもしたら好かろうと注意したかったが、昨今引き移ったばかりのものに、気まずい事を云うのも悪かろうと思ってやめた。