主人は時々へえ、へえと驚ろいたような言葉を挟んで聞いていたが、しまいに、
「じゃあなたは別に書画が好きで、見にいらしった訳でもないんですね」と自分の誤解を、さも面白い経験でもしたように笑い出した。
同時に、そう云う訳なら、自分が直に宗助から相当の値で譲って貰えばよかったに、惜しい事をしたと云った。
主人は時々へえ、へえと驚ろいたような言葉を挟んで聞いていたが、しまいに、
「じゃあなたは別に書画が好きで、見にいらしった訳でもないんですね」と自分の誤解を、さも面白い経験でもしたように笑い出した。
同時に、そう云う訳なら、自分が直に宗助から相当の値で譲って貰えばよかったに、惜しい事をしたと云った。