その夕暮であったか、小六はまた寒い身体を外套に包んで出て行ったが、八時過に帰って来て、兄夫婦の前で、袂から白い細長い袋を出して、寒いから蕎麦掻を拵らえて食おうと思って、佐伯へ行った帰りに買って来たと云った。
そうして御米が湯を沸かしているうちに、煮出しを拵えるとか云って、しきりに鰹節を掻いた。
その時宗助夫婦は、最近の消息として、安之助の結婚がとうとう春まで延びた事を聞いた。
その夕暮であったか、小六はまた寒い身体を外套に包んで出て行ったが、八時過に帰って来て、兄夫婦の前で、袂から白い細長い袋を出して、寒いから蕎麦掻を拵らえて食おうと思って、佐伯へ行った帰りに買って来たと云った。
そうして御米が湯を沸かしているうちに、煮出しを拵えるとか云って、しきりに鰹節を掻いた。
その時宗助夫婦は、最近の消息として、安之助の結婚がとうとう春まで延びた事を聞いた。