宗助は昔の言葉で早打肩というのを覚えていた。
小さい時祖父から聞いた話に、ある侍が馬に乗ってどこかへ行く途中で、急にこの早打肩に冒されたので、すぐ馬から飛んで下りて、たちまち小柄を抜くや否や、肩先を切って血を出したため、危うい命を取り留めたというのがあったが、その話が今明らかに記憶の焼点に浮んで出た。
その時宗助はこれはならんと思った。
宗助は昔の言葉で早打肩というのを覚えていた。
小さい時祖父から聞いた話に、ある侍が馬に乗ってどこかへ行く途中で、急にこの早打肩に冒されたので、すぐ馬から飛んで下りて、たちまち小柄を抜くや否や、肩先を切って血を出したため、危うい命を取り留めたというのがあったが、その話が今明らかに記憶の焼点に浮んで出た。
その時宗助はこれはならんと思った。