平地に垣を繞らして、点在しているのは、幾多もあった。
近寄って見ると、いずれも門瓦の下に、院号やら庵号やらが額にしてかけてあった。
宗助は箔の剥げた古い額を一二枚読んで歩いたが、ふと一窓庵から先へ探し出して、もしそこに手紙の名宛の坊さんがいなかったら、もっと奥へ行って尋ねる方が便利だろうと思いついた。
平地に垣を繞らして、点在しているのは、幾多もあった。
近寄って見ると、いずれも門瓦の下に、院号やら庵号やらが額にしてかけてあった。
宗助は箔の剥げた古い額を一二枚読んで歩いたが、ふと一窓庵から先へ探し出して、もしそこに手紙の名宛の坊さんがいなかったら、もっと奥へ行って尋ねる方が便利だろうと思いついた。