けれども考える方向も、考える問題の実質も、ほとんど捕まえようのない空漠なものであった。
彼は考えながら、自分は非常に迂濶な真似をしているのではなかろうかと疑った。
火事見舞に行く間際に、細かい地図を出して、仔細に町名や番地を調べているよりも、ずっと飛び離れた見当違の所作を演じているごとく感じた。
けれども考える方向も、考える問題の実質も、ほとんど捕まえようのない空漠なものであった。
彼は考えながら、自分は非常に迂濶な真似をしているのではなかろうかと疑った。
火事見舞に行く間際に、細かい地図を出して、仔細に町名や番地を調べているよりも、ずっと飛び離れた見当違の所作を演じているごとく感じた。