夏目漱石 『吾輩は猫である』 吾輩の倍はたしかにある。 吾輩は嘆賞の念と、好奇の心に前後を忘れて彼の前に佇立して余念もなく眺めていると、静かなる小春の風が、杉垣の上から出たる梧桐の枝を軽く誘ってばらばらと二三枚の葉が枯菊の茂みに落ちた。 大王はかっとその真丸の眼を開いた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア