夏目漱石 『吾輩は猫である』 「どっちの方角へ足が向くかね」と主人は真面目な顔をして、黒木綿の紋付羽織の袖口を引張る。 この羽織は木綿でゆきが短かい、下からべんべら者が左右へ五分くらいずつはみ出している。 「エヘヘヘ少し違った方角で」と寒月君が笑う。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア