主人は何にも云わず立って書斎へ這入る。
細君と御三は顔を見合せてにやにやと笑う。
こんなときに後からくっ付いて行って膝の上へ乗ると、大変な目に逢わされるから、そっと庭から廻って書斎の椽側へ上って障子の隙から覗いて見ると、主人はエピクテタスとか云う人の本を披いて見ておった。
主人は何にも云わず立って書斎へ這入る。
細君と御三は顔を見合せてにやにやと笑う。
こんなときに後からくっ付いて行って膝の上へ乗ると、大変な目に逢わされるから、そっと庭から廻って書斎の椽側へ上って障子の隙から覗いて見ると、主人はエピクテタスとか云う人の本を披いて見ておった。