ここにも喧嘩が起ったのかと振り向くと、狭い柘榴口に一寸の余地もないくらいに化物が取りついて、毛のある脛と、毛のない股と入り乱れて動いている。
折から初秋の日は暮るるになんなんとして流しの上は天井まで一面の湯気が立て籠める。
かの化物の犇く様がその間から朦朧と見える。
ここにも喧嘩が起ったのかと振り向くと、狭い柘榴口に一寸の余地もないくらいに化物が取りついて、毛のある脛と、毛のない股と入り乱れて動いている。
折から初秋の日は暮るるになんなんとして流しの上は天井まで一面の湯気が立て籠める。
かの化物の犇く様がその間から朦朧と見える。