夏目漱石 『吾輩は猫である』 この鏡ととくに云うのは主人のうちにはこれよりほかに鏡はないからである。 主人が毎朝顔を洗ったあとで髪を分けるときにもこの鏡を用いる。 ――主人のような男が髪を分けるのかと聞く人もあるかも知れぬが、実際彼は他の事に無精なるだけそれだけ頭を叮嚀にする。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア