吾輩はこの光景を横に見て、茶の間から主人の寝室まで来てもう起きたかとひそかに様子をうかがって見ると、主人の頭がどこにも見えない。
その代り十文半の甲の高い足が、夜具の裾から一本食み出している。
頭が出ていては起こされる時に迷惑だと思って、かくもぐり込んだのであろう。
吾輩はこの光景を横に見て、茶の間から主人の寝室まで来てもう起きたかとひそかに様子をうかがって見ると、主人の頭がどこにも見えない。
その代り十文半の甲の高い足が、夜具の裾から一本食み出している。
頭が出ていては起こされる時に迷惑だと思って、かくもぐり込んだのであろう。